目次
この記事では、8月に植え付けや種まきができる野菜を家庭菜園のプロがピックアップ。おすすめの品種も教えてもらいました!
来月(9月)のおすすめ品目もチェック!
家庭菜園のプロ|福⽥俊先⽣にお話しをうかがいました
東京農工大学農学部農学科卒。菜園家。ブルーベリー研究家。「どうすればおいしい野菜がたくさん採れるか」「いかにラクで楽しい野菜づくりができるか」を追求し、「フクダ流」自然農的有機栽培を実践。16平米という限られたスペースの市民農園で、年間50品目以上の野菜を有機・無農薬で栽培しています。監修を務めた家庭菜園誌や著書も多数。関連サイト
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著書
『市民農園1区画で年間50品目の野菜を育てる本』(学研プラス)
『フクダ流家庭菜園術』(誠文堂新光社)
『福田さんのラクラク大収穫!野菜づくり』(学研パブリッシング)
8月に植える野菜の特徴・栽培の注意点とは?
8月はとても気温が高い時期。植え付けや種まきができる野菜は、暑さに強い種類や品種であることが条件になります。また、連日猛暑が続くと土がカラカラに乾いてしまうので、水やりはひんぱんに行うようにしましょう。8月に「植え付け」スタート!おすすめの野菜2選
ジャガイモ(秋ジャガ)
特徴
ジャガイモの栽培は春植えが一般的ですが、夏に植えて秋に収穫する「秋ジャガ」もおすすめ。冬に貯蔵することで、デンプン質が増えて甘味もアップします!栽培のコツ
残暑が厳しいと種芋が焼けて腐るため、マルチは使わずに栽培します。植え付けは、三角ホーなどで溝を切り、30cm間隔で種芋を置きます。種芋と種芋の間にボカシ肥料を一握り置いたら土をかけましょう。芽が出てきたら芽かきをして2本ぐらいに間引きます。その後土寄せを2〜3回行います。
収穫時期
11月福田先生おすすめの品種
ジャガイモの育て方と品種についてはこちらの記事で!
オニオンセット(ホームタマネギ)
特徴
春にまいた早生タマネギの小球を乾燥貯蔵させ、種球として販売しているものを「ホームタマネギ」といいます。種まき・育苗から始める通常のタマネギ栽培よりも、手間がかからず、短い期間で収穫ができるのが魅力!栽培のコツ
玉ねぎを年内までに太らせるために、どんどん追肥しましょう。収穫時期
11〜12月福田先生おすすめの品種
オニオンセット(ホームタマネギ)の育て方はこちらの記事で!
8月に「種まき」する!おすすめの野菜5選
冬キャベツ
特徴
春キャベツに比べ、しっかりかたく巻かれた葉が特徴の冬キャベツ。肉厚の葉は、ロールキャベツなどの煮込み料理に最適です。8月に種まきしたら年内に育成し、翌年の1~3月に収穫します。栽培のコツ
発芽後はそのままにせず、すぐに1本ずつ鉢上げします。暑いからといって日陰に置いていると、ひょろひょろに徒長してしまいます。日当たりと風通しの良い場所で苗を管理することが大事です。収穫時期
1〜3月福田先生おすすめの品種
キャベツの育て方や品種についてはこちらの記事で!
ハクサイ(白菜)
特徴
鍋には欠かせない、冬野菜の代表「ハクサイ」。早生から晩生種まで、バリエーション豊富な品種がそろっています。栽培のコツ
冬キャベツと同様、ガッチリした苗作りをしましょう。発芽したらすぐに1本ずつ鉢上げし、日当たりと風通しの良い場所で苗を管理してください。日陰に置いておくと苗が徒長してしまいます。収穫時期
11〜3月福田先生おすすめの品種
タイニーシュシュ
結球始めの200g程度のサイズから、種まきから65日後の1.2kgほどのミニハクサイサイズまで、いろいろなサイズで収穫可能。葉質は柔らかく、食味に優れます。浅漬けや鍋物からサラダまで、幅広いレシピに対応。
・内容:小袋
・内容:小袋
オレンジクイン
芯葉がオレンジ色の中早生種。ハクサイ特有の青臭さが少なく、芯葉には甘味があります。漬物や煮物をはじめ、サラダ用にも最適です。
・内容量:100粒
・内容量:100粒
ハクサイの育て方についてはこちらの記事で!
インゲン
特徴
種まきのタイミングは、3月中旬〜6月に種まきする「春まき」と、8月に種まきする「晩夏まき」の2回。収穫が遅れるとサヤが固くなってしまうため、豆がまだ膨らまないうちに採るようにします。栽培のコツ
8月15日前後のお盆休みの頃が種まきの時期。支柱は、キュウリ栽培用のものを流用すると良いでしょう。肥料は特に与えなくても元気に育ちます。収穫時期
10〜12月福田先生おすすめの品種
ケンタッキーワンダー
サヤの形から「ドジョウインゲン」とも呼ばれる「ケンタッキーワンダー」。やや厚みのある平サヤでスジがなく、かたくなりにくいので、おいしく食べられます。
・内容量:30ml
・内容量:30ml
インゲンの育て方についてはこちらの記事で!
ダイコン(大根)
特徴
秋野菜の代表的な野菜といえばダイコン。お馴染みの青首ダイコンからミニサイズまで、品種もいろいろ!耐暑性のある品種も多いので、育てやすさの点でもおすすめです。栽培のコツ
生育初期に、ハイマダラノメイガ(ダイコンシンクイムシ)に食害されると致命的です。種まきをしたら、すぐに防虫ネットを設置しましょう。収穫時期
11〜12月福田先生おすすめの品種
干し理想
練馬大根は、干し大根やたくあん漬けに加工される、家庭ではお馴染み品種です。こちらは、干したくあん用として最適な細身の形状の「干し理想」。ややかための肉質で、おいしいたくあん漬けが作れます。
・内容量:20ml
・内容量:20ml
献夏青首(けんかあおくび)
夏期栽培に適した青首ダイコンです。萎黄病や軟腐病、ウイルス病に強く、裂根もない栽培しやすい品種です。肉質がかなりかたいので、刺身のツマなど加工用に最適。
・内容:小袋
・内容:小袋
雪美人
長さ約10cm、根径は3~4cmになる、極早生のミニダイコンです。ピリッとした辛みがあり、大根おろしなどの薬味に最適。ミニサイズなので、プランター栽培にもおすすめの品種です。
・内容:小袋
・内容:小袋
ダイコンの育て方についてはこちらの記事で!
「ハイマダラノメイガ」対策はこちらをチェック!
レタス
特徴
リーフレタスや結球レタスなど、サラダには欠かせないレタス。春まきのほか夏まきもできるので、ぜひ挑戦したいところ。プランター栽培には、半結球のミニレタスがおすすめです。栽培のコツ
気温の高い夏場は発芽率が下がりがち。耐暑性のある品種を選びましょう。暑い中無事発芽すれば、あとは順調に育てて収穫するだけ!収穫時期
11〜12月福田先生おすすめの品種
マノア
こぶし大の大きさの、半結球タイプのミニレタスです。種まき後50~60日で収穫できる超極早生種。耐暑性があるので育てやすく、家庭菜園にはおすすめの品種です。
・20ml
・20ml
オリンピア
耐暑性があり、耐病性も強い夏作に最適な品種。玉はしまりの良い豊円球で、重さ500g前後で収穫ができます。種まき後60~65日で収穫可能な極早生です。
・内容量:1.5ml
・内容量:1.5ml
コロッセオ
「ロメインレタス」とも呼ばる、人気のイタリア野菜。熱を通してもシャキシャキとした食感を失わないので、炒め物にしてもおしく食べられます。
・内容量:80粒
・内容量:80粒
チマサンチュ 青葉種
焼肉には欠かせない「サンチュ(チマサンチュ)」!ウェーブがかったしなやかな葉で、食感に優れます。葉をかきとるように収穫すれば、長く楽しめます。青葉のほかに赤葉タイプも。
・内容量:1ml
・内容量:1ml
レタスの育て方についてはこちらの記事で!
プランターで野菜を栽培する際のコツは?
ベランダなどの狭いスペースで野菜を育てるなら、プランターや鉢での栽培に挑戦してみましょう!福田先生に、プランターで野菜を育てる際のコツを聞いてみました。Q. プランター・鉢のサイズは?
福田先生:スペースが許すなら、サイズは大きいほど良いでしょう。プランターについてはこちらの記事で!
Q. 種まきや植え方の違いは?
福田先生:畑と一緒でOKです。Q. 水やりのコツは?
福田先生:土が乾いたら水をたっぷり与えましょう。プランターは、畑のように地下水が上がってくるわけではありません。雨がなければ水分はなくなるので、水やりが必要です。当然露地よりは水やりの頻度は高くなります。Q. そのほか注意点は?
福田先生:プランターでも虫は容赦なくやってきます。防虫ネットか不織布のベタがけをすると良いでしょう。防虫ネットについてはこちらの記事をチェック!
8月は暑さに注意して作業しよう!
真夏日が連日のように続く8月は、暑さには十分注意して、こまめに水分補給しながら作業しましょう。種まき・植え付けする野菜は高温に強い品種を選んで、無事収穫までこぎつけましょう!紹介されたアイテム
アンデスレッド
デジマ
ホームタマネギ
冬美
金系201
金春(きんしゅん)
冬藍(とうらん)
タイニーシュシュ
娃々菜(わわさい)
黄ごころ85
オレンジクイン
ニュービックリジャンボ
ケンタッキーワンダー
王湖
若誉
干し理想
献夏青首(けんかあおくび)
夏みのり
雪美人
マノア
オリンピア
グリーンウェーブ
コロッセオ
チマサンチュ 青葉種