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この記事では、9月に植え付けや種まきができる野菜を家庭菜園のプロがピックアップ。おすすめの品種も教えてもらいました!
来月(10月)のおすすめ品目もチェック!
家庭菜園のプロ|福⽥俊先⽣にお話しをうかがいました
東京農工大学農学部農学科卒。菜園家。ブルーベリー研究家。「どうすればおいしい野菜がたくさん採れるか」「いかにラクで楽しい野菜づくりができるか」を追求し、「フクダ流」自然農的有機栽培を実践。16平米という限られたスペースの市民農園で、年間50品目以上の野菜を有機・無農薬で栽培しています。監修を務めた家庭菜園誌や著書も多数。関連サイト
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著書
『市民農園1区画で年間50品目の野菜を育てる本』(学研プラス)
『フクダ流家庭菜園術』(誠文堂新光社)
『福田さんのラクラク大収穫!野菜づくり』(学研パブリッシング)
9月に植える野菜の特徴・栽培の注意点とは?
9月は、種まきのタイミングを逃さないようにすることが大事!春はだんだん日が長く暖かくなるため、多少のまき遅れなどにも対応できますが、秋は日に日に日照時間が短くなって気温も下がってきます。そのため、秋まきは少しの遅れが後の栽培に響くことになるのです。特に早生タマネギは、9月上旬など時期が限られているので注意しましょう。
9月に「植え付け」スタート!おすすめの野菜2選
ワケギ(分葱)
特徴
9月に球根を植え、出てきた葉を収穫します。食味はほんのりとした甘さがあり、薬味や酢みそ合えにして食べます。厳寒期には地上部が枯れますが、春になるとまた芽吹くので、再び収穫することが可能。5月に入ったら収穫はストップして球根を太らせます。6月に掘り上げて冷暗所で保存し、9月に植え付けます。栽培のコツ
ワケギは植え付けた後、何もしなくてもどんどん生長する手間のかからない野菜です。畑の片隅に植えておくと何かと重宝します。収穫時期
10~12月、3~4月温室栽培は冬中収穫可能
ニンニク
特徴
あらゆる料理の名脇役である「ニンニク」。最近では、黒ニンニク加工も人気です。店で買うと高いニンニクですが、栽培すればリーズナブル!栽培のコツ
9月になったら畑に鱗片を植えるだけ。ニンニクがかかりやすい「サビ病」の予防には、「キチン質酢」がおすすめです。原液を100倍に薄め、噴霧器やジョウロなどで散布してください。キチン質酢の作り方
1. ハサミでカニ殻を細かく切ってガラス瓶に入れ、酢を注ぎ入れる
2. 10~12日ほど置き、カニ殻に含まれるキチン質を抽出する
3. 酢の色がクリーム色に変わったらOK!液を漉し、別の瓶に移し替える
収穫時期
翌年5~6月福田先生おすすめの品種
※2020年9月上旬出荷予定
・内容量:Mサイズ1,000g
ニンニクの育て方はこちらの記事で!
9月に「種まき」する!おすすめの野菜5選
ダイコン(大根)
特徴
ダイコンは8月から種まきできますが、9月に入ると栽培できる品種のバリエーションがより増えます。栽培のコツ
1穴に3粒まき、適期に間引きをすることで順調に太らせます。アブラナ科のダイコンは、アブラムシを始めとする害虫がつきやすいため、種まき直後に必ず防虫網トンネルをかけましょう。
収穫時期
11~12月福田先生おすすめの品種
・内容量:20ml
・内容量:3ml
ダイコンの育て方についてはこちらの記事で!
カブ
特徴
カブは、ダイコンほど収穫までに時間がかからず、菜っ葉感覚で手軽に栽培できるのが魅力。サラダなどの生食でもおいしく食べられます。栽培のコツ
種まきは、1穴に3粒まきにします。適期には間引くことで良く太らせることができます。間引いた苗は移植すると無駄にならず、時間差で収穫することが可能です。カブもダイコンと同様、アブラムシなどの害虫対策が必須。種まき直後に防虫網トンネルをかけましょう。
収穫時期
10~11月福田先生おすすめの品種
・内容:小袋
カブの育て方はこちらの記事で!
タマネギ
特徴
9月の種まきで、収穫は翌年の春と、栽培期間が長いのが特徴。翌年の春から初夏に収穫できる中生種は、吊って貯蔵できます。栽培のコツ
早生種は9月上旬に種をまき、中生種は9月中旬に種をまきます。2カ月間育苗し、11月になったら苗を1本ずつ「9515マルチ」を張った畝に植え付けましょう。冬は防寒用ポリトンネルをかけると、欠株も少なく越冬できます。タマネギに多い「サビ病」の予防には、100倍に薄めた「キチン質酢」を散布すると良いでしょう。
キチン質酢の作り方
1. ハサミでカニ殻を細かく切ってガラス瓶に入れ、酢を注ぎ入れる
2. 10~12日ほど置き、カニ殻に含まれるキチン質を抽出する
3. 酢の色がクリーム色に変わったらOK!液を漉し、別の瓶に移し替える
収穫時期
3~5月福田先生おすすめの品種
タマネギの育て方はこちらの記事で!
菜っ葉類(コマツナ・ホウレンソウなど)
特徴
小松菜を始めとするアブラナ科の菜っ葉類全般は、9月から種まきの適期を迎えます。暑い夏が苦手なホウレンソウも種まきのタイミング!栽培のコツ
「9515マルチ」を畝に張り、1穴に3粒ずつ種まきします。アブラナ科は害虫がつきやすいので、防虫網は必ずかけましょう。収穫時期
10~11月福田先生おすすめの品種
・内容量:6ml
・内容:小袋
・内容:小袋
・内容量:10ml
「菜っ葉類」の育て方はこちらの記事で!
シュンギク(春菊)
特徴
独特の香りで、サラダやおひたし、鍋、天ぷらなど幅広いレシピで楽しめるキク科の野菜。春まきもできますが、秋まきにすると長い期間収穫が楽しめます。栽培のコツ
「9515マルチ」を畝に張って、1穴につき3粒種をまきます。好光性種子のため、土は薄くかぶせましょう。収穫時期
10~1月福田先生おすすめの品種
・内容:小袋
シュンギク(春菊)の育て方と品種についてはこちらの記事で!
プランターで野菜を栽培する際のコツは?
ベランダなどの狭いスペースで野菜を育てるなら、プランターや鉢での栽培に挑戦してみましょう!福田先生に、プランターで野菜を育てる際のコツを聞いてみました。