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レタスには、丸い玉になる「玉レタス」と、玉にならない「リーフレタス」があります。今回は栽培が玉レタスより簡単な、リーフレタスの育て方を紹介します。
家庭菜園歴40年!福田俊先生にリーフレタスについてお話を聞きました
東京農工大学農学部農学科卒。菜園家。ブルーベリー研究家。「どうすればおいしい野菜がたくさん採れるか」「いかにラクで楽しい野菜づくりができるか」を追求し、「フクダ流」自然農的有機栽培を実践。16平米という限られたスペースの市民農園で、年間50品目以上の野菜を有機・無農薬で栽培しています。監修を務めた家庭菜園誌や著書も多数。関連サイト
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著書
『市民農園1区画で年間50品目の野菜を育てる本』(学研プラス)
『フクダ流家庭菜園術』(誠文堂新光社)
『福田さんのラクラク大収穫!野菜づくり』(学研パブリッシング)
リーフレタスの栽培時期と期間
栽培カレンダー
・種まき(育苗):春まき/2~3月、秋まき/9月・植え付け:春まき/3~4月、秋まき/10月
・収穫:春まき/4~7月、秋まき/11月~翌1月
栽培適温
15~20℃栽培期間
リーフレタスは、種まきから収穫まで60日ほどかかります。リーフレタスの栽培方法|畑・プランター
Step1. 土作り
土作りはどの野菜も一緒ですが、有機物が豊富に含まれ、それを分解する微生物がいっぱい活動しているふかふかの土が理想です。畝たてのときに、ぼかし肥料を1平米あたり200gほど漉き込むと良いでしょう。福田先生直伝!ぼかし肥料の作り方
福田先生解説!「有機質たっぷりの土づくり」
Step2. 種まき(育苗)
12cmポットに種まきします。50粒ぐらいまでまけますが、管理しにくいという場合は、1ポットあたり10~20粒を目安にまくとよいでしょう。覆土はしないか、もしくはごく薄めに土をかけるようにしてください。レタスは光が当たることで発芽しやすくなる「好光性種子」のため、種まきのあと土をたっぷりかぶせてしまうと、発芽しにくくなるためです。種まき後、本葉が2枚出たら、6cmポットに1本ずつ移植します。
「家庭用育苗器」はこちらの記事でチェック!
福田先生が伝授!野菜に合った種まき方法
Step3. 植え付け
ポットの底から白い根が見えたら、定植のタイミングです。畝にマルチを張り、苗を植え付けていきます。苗の根鉢は崩さず、しっかりと土が密着するように植え付けてください。マルチは収穫が終わるまで設置しておきましょう。
・サイズ:厚さ0.02mm×幅95cm×長さ10m、孔形/6cm
リーフレタスに必要な栽培スペースと植え付け方
・A:畝幅/70cm・B:畝の高さ/10cm
・C:株の間隔/30cm
・D:条間/30cm(2条)
Step4. 防虫トンネルの設置
リーフレタスは害虫がつきやすいため、防虫トンネルで成虫の飛来を防ぎます。定植後すぐに設置し、収穫が終わるまで張りっぱなしにしておきましょう。防虫ネットの種類と張り方はこちらの記事で!
Step5. 収穫
直径30cmほどになったら、外側の葉から順にかき取ります。株ごと一気に収穫する方法もありますが、葉かき収穫の方が長期間収穫が楽しめるのでおすすめです。Step6. 追肥
葉かき収穫をした後に追肥します。水やりを兼ねて、ぼかし液肥を与えましょう。ぼかし液肥の作り方
・1Lの空ペットボトルに、ぼかし肥料を一掴み入れる
・水を満たしたらよく混ぜ、2~3日置く
・使うときは、原液(上澄み液)を100倍程度に薄めて散水する
リーフレタスのプランター栽培
リーフレタスはプランター栽培もOK!べランダなどの狭いスペースしかないという人も、ぜひ挑戦してみてくださいね。プランターのサイズ
⼀般的な60cmプランターでOKです。栽培可能な株数は、3株が⽬安になります。・サイズ:幅60×奥行32.4×高さ32.4cm
・容量:22L
・材質:ポリプロピレン
プランター選びについてはこちらの記事で!
用土
市販のプランター用培養土で育てられます。・内容量:14L
植え付け
株の間隔が20cmになるように植え付けます。種まきと育苗の方法は、上記の栽培方法「Step2. 種まき(育苗)」を参照してください。水やり
露地栽培とは異なり、プランター栽培は頻繁な水やりが必要です。雨の日以外は、毎日水やりをしましょう。収穫
リーフレタスの直径が30cmほどになったら、葉かき収穫します。外側の葉から少しずつ収穫すれば、内側の葉が成長していくので長く収穫が楽しめます。肥料
葉かき収穫をした後に、ぼかし肥料または液肥を与えます。リーフレタスはペットボトルで水耕栽培も可能!
リーフレタスは、室内で水耕栽培することもできます。ペットボトルをプランターの代わりにすると手軽で便利!用土は使わず、キッチンスポンジに種をまいて育てるため、清潔に管理できるのもうれしいポイントです。
必要なもの
・リーフレタスの種・500mlのペットボトル
・キッチンスポンジ(2層式タイプ)
・水耕栽培用の液体肥料
・カッター
・はさみ
・テープ
Step1. ペットボトルをカットする
ペットボトルの上(飲み口)から1/3くらいの箇所をカッターで切り取ります。切り口はテープを貼ってカバーしましょう。切り取ったペットボトルの上部分は、飲み口が下になるようにして本体にセットします。
Step2. スポンジをカットする
スポンジがペットボトルに収まるようにカットします。スポンジにペットボトルの切り口を当て、カッターでぐるりと切り取ましょう。Step3. スポンジに種まき用の切り込みを入れる
切り取ったスポンジの固い面の中央に、カッターで深さ5mmほどの切り込みを入れます。Step4. 種を植え付ける
スポンジにたっぷりと水を含ませたら、切り込みを入れた箇所に種まきします。Step5. ペットボトルにスポンジをセットして完成!
種を植え付けたスポンジをペットボトルにセットしたら、スポンジの底まで浸かるくらい水を入れます。根が伸びてきたら、水耕栽培用の液体肥料を与えましょう。また、根が呼吸できるように水位は少し下げてください。その後は、日当たりの良い場所で管理しましょう。日光が当たるとスポンジにコケが生えることがあるため、ペットボトルに布などでカバーをすると予防になります。
便利な水耕栽培キットもおすすめ!
手作りは面倒くさいという人には、市販の水耕栽培キットがおすすめです。・サイズ:幅34.8×奥行24.1×高さ28.6cm
・重量:約8.8kg
・組み立て時間:約30分
・セット内容:栽培キット本体、LED基盤×2、苗プレート、苗トレー、カップ×8、カップカバー×8、うき、ポンプ、ACアダプタ
文鳥の為に購入。小松菜育てて、味噌汁に入れたりサラダでたべたり、チャーハンに混ぜたりと楽しんでます。簡単に清潔に野菜を育てられて最高です。ミニチンゲン菜も育て中。
出典: 楽天市場
リーフレタスに多い害虫と病気
害虫
リーフレタスにつきやすい主な害虫は、「ハモグリバエ」と「アブラムシ」です。定植後は必ず防虫トンネルをかぶせて、害虫が侵入しないようにしましょう。「ハモグリバエ」と「アブラムシ」の詳しい対策方法はこちらの記事で!
病気
リーフレタスは細菌性の病気である「軟腐(なんぷ)病」に注意が必要です。軟腐病は高温多湿の時期に多く発生します。泥はねにより菌に感染することを防ぐマルチの使用は、有効な対策になります。「軟腐病」についてはこちらの記事で詳しく解説しています
家庭菜園におすすめのリーフレタスの品種
ここからは、福田先生おすすめのリーフレタスの品種を紹介します!レッドファイヤー
チマサンチュ
・内容量:約1ml
アーリーインパルス
グリーンウェーブ
・内容量:2ml