目次
モロヘイヤを畑や庭で育てたい人はこちら
モロヘイヤ栽培の監修は、プランター野菜栽培家の安藤康夫さん
プランター野菜栽培家。自宅のベランダと屋上のプランターでさまざまな野菜や果樹を栽培し、50品目達成。栽培の様子や採れたて野菜を使った料理などを、「Hanna-papaの菜園日記」にて発信しています。現在は、プランターの限られた土の量で、どれだけ高品質な野菜が育てられるかを探求中!
関連サイト
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2019年5月以前のブログ 「Hanna-papaの菜園日記 2」
著書
『プランターで有機栽培1』(農文協)
『プランターで有機栽培2』(農文協)
初夏から秋まで収穫できる!モロヘイヤのプランター栽培のポイント
- プランターで栽培するモロヘイヤの種まきは5~6月
- 10号の丸形プランターで1株栽培できる
- 育苗中のモロヘイヤから本葉が2枚出たらプランターに植え付け
- 草丈が40~50cm程度に育ったら、主枝の先穂を折り取って摘心
- 収穫時期は6~10月。約5カ月間、新鮮なモロヘイヤを味わえる
真夏の暑さも平気!プランターでのモロヘイヤ栽培の特徴・時期・気温
モロヘイヤは高温に強く、低温に弱い野菜です。気温が低いと発芽しないため、種まきは暖かい気候になってからスタートしましょう!プランターで育てるモロヘイヤの栽培時期
・種まき:5~6月・植え付け:6~7月
・収穫:6~10月
※年間平均気温が、15~20℃の温暖(中間)地基準
安藤康夫さん
モロヘイヤは熱帯性の野菜なので、半袖になるくらいの気温になってから育てるのがおすすめです!
プランターで育てるモロヘイヤの栽培適温
25~30℃モロヘイヤの栽培に適したプランターの置き場所
モロヘイヤは暑さに強いため、真夏の日光を好みます。日当たりと風通しの良い場所にプランターを置きましょう。遮光ネットは必要ありません。ベランダで育てる場合は、室外機の風がプランターに当たらないよう注意が必要です。ベランダ菜園の関連記事はこちら
モロヘイヤの栽培に必要な道具|最適なプランターのサイズ・土・種など
モロヘイヤのプランター栽培に、防虫ネットや支柱などは不要です。最適なプランターの大きさや深さ、モロヘイヤ栽培におすすめの土などをチェックしておきましょう。モロヘイヤ栽培に最適なプランターのサイズや深さ
モロヘイヤは、横幅が60cm以上になるぐらい枝葉を広げて大きく生長する野菜です。10号程度のプランター(ポットや鉢)に対して、植え付けは1株にします。2株育てたい場合は、10号ポットをもう1つ用意して育てましょう。モロヘイヤが伸び伸び育つ!おすすめのプランター
スリット鉢 10号
通気性と排水性に優れたスリット鉢。根張りが良く野菜が元気に生長します。
・サイズ:直径30×高さ27.5cm
・容量:9.6L
・サイズ:直径30×高さ27.5cm
・容量:9.6L
前から使っていました。鉢を移動しやすく根も良く張り水掃けがよく気にいってます
出典: Amazon
モロヘイヤのプランター栽培に適した土・鉢底石
モロヘイヤは一般的な野菜培養土で育ちます。排水性や通気性を良くするために、プランターの底に鉢底石や赤玉土を敷いてから土を入れましょう。根腐れの予防にも効果的ですよ。おいしいモロヘイヤが育つ!おすすめの野菜培養土
花と野菜の有機培養土
野菜が生長するために欠かせない栄養が、バランス良く含まれた培養土。豊富な有機質で根がグングン育ちます。
・内容量:12L
・内容量:12L
家庭菜園用に購入
いろいろ土を使いましたが、この土が野菜を育てるのには、良いようです
出典: Amazon
プランターの底に敷く鉢底石や赤玉土の関連記事はこちら
ほかの野菜栽培をした後の土を再利用する場合
栄養素が少なくなった土を使う場合、油かすや堆肥などの栄養を、元肥として混ぜて再利用することがほとんどですが、モロヘイヤは元肥が多いと、アブラムシなどの害虫が付きやすくなります。元肥を入れずに、そのままの土を使えます。安藤康夫さん
元肥を入れないで、モロヘイヤの株が大きくなってから、追肥をして育てた方がうまくいきますよ!
モロヘイヤのプランター栽培におすすめの肥料
モロヘイヤは追肥によってグングン育ちます。モロヘイヤの生長を促すには、油かすを与えましょう。モロヘイヤが元気に育つ!追肥にぴったりの油かす
超発酵 油かす
長期間、じっくり油かすを発酵させた有機肥料。油かす特有の臭いも控えめで、手を汚さずに使える固形タイプです。
・内容量:700g
・内容量:700g
他の有機肥料に比べ匂わず良く効くと感じています
出典: Amazon
そのほかにあると便利な家庭菜園の道具はこちら
モロヘイヤのプランター栽培におすすめの種
モロヘイヤには、特に品種はありません。園芸店で種や苗を選ぶときは「モロヘイヤ」一択です。わき芽がよく育ちたくさん収穫できる|モロヘイヤ
家庭菜園で育てられる!そのほかのネバネバ野菜を知りたい人はこちらの記事をチェック
モロヘイヤの種まきと育苗方法|苗を作ってからプランターに植え付け
モロヘイヤを栽培するときは、ポットで育苗してからプランターに植え付けましょう。プランターに直まきするよりも比較的早く発芽します。モロヘイヤは初期の生育が遅いので、初心者は苗を購入して育てるのがおすすめ。1株でもたっぷり収穫ができますよ!Step1. モロヘイヤの種をポットにまく
1. 9cm程度のビニールポットに、種が重ならないようばらまきましょう。種まきをしたら、薄く土をかぶせて手のひらで軽く鎮圧します。2. モロヘイヤの種は細かいので、種が土から流れ出ないように優しく水やりをします。ジョウロを使う場合は細めの穴で、シャワーヘッドの場合はミスト状にして、毎日優しく散水しましょう。
安藤康夫さん
モロヘイヤは熱帯性の植物なので、屋外で発芽させるには5月下旬程度の気温が必要です。初期の生育が遅いことを考慮して、苗を早く作りたい場合は、4月から育苗器で温度管理をして育てましょう。
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モロヘイヤの苗を購入する場合|苗の選び方
モロヘイヤの苗を購入するときは、本葉が7~8枚付いた花芽の付いていないものを選びましょう。気温が低い時期に苗を購入すると花芽が付きやすくなるため、暖かくなってから苗を購入しましょう。Step2. 本葉が出たらプランターに植え付け
モロヘイヤの本葉が2枚出てきたら、一番元気な苗を1本選び、プランターに植え付けましょう。ほかの苗はベビーリーフとして食べられますよ。プランターへの植え付け方法
1. プランターの底に鉢底石を5cm程度敷き、その上からプランターの8分目程度まで土を入れます。2. プランターの中央に植え穴をあけ、根鉢を崩さないよう浅めにモロヘイヤの苗を植え付けましょう。
3. 根元に土をかぶせ、手のひらで軽く鎮圧し、苗を安定させます。
モロヘイヤの育て方|プランターへの水やり・摘心・収穫のタイミングなど
丈夫な性質を持ち、比較的育てやすいモロヘイヤ。水やりの頻度や追肥、摘心のタイミングに気を付ければ、新鮮なモロヘイヤがたっぷり収穫できますよ!Step1. 盛夏は1日3回の水やりが必須!
モロヘイヤは乾燥状態が続くと葉が硬くなり、苦みが増します。基本的には、朝夕の1日2回水やりをしましょう。気温が35度前後まで上がりそうなときは、プランターを半日陰に移動させ、1日3回たっぷり水やりをします。Step2. 2週間に一度、追肥しよう
モロヘイヤの生長を促すため、2週間に一度プランターに油かすをまきます。株に直接油かすが付かないよう、プランターの縁を一周するように半握り程度まきましょう。肥料が多いとアブラムシなどがつくこともあるため、与え過ぎには注意が必要です。もし見つけたら、すぐに捕殺しましょう。モロヘイヤを狙うアブラムシやハダニの撃退方法に関しての記事はこちら
Step3. 摘心してモロヘイヤの収穫量アップ!
モロヘイヤの草丈が40~50cm程度になったら、主枝を先端から15cm程度摘み取り、摘心します。摘心することで新しいわき芽が次々に生えてくるため、モロヘイヤの収穫量を増やせますよ。Step4. モロヘイヤのわき芽が伸びてきたら収穫
モロヘイヤのわき芽が伸びてきたら、先端から20cm程度の葉と茎を摘んで収穫しましょう。外側に向かうわき芽を残し、内側に向かうわき芽を収穫していくと、こんもりとした形の良い株になります。9〜10月ごろ、モロヘイヤの葉が硬くなり始めたら、収穫は終了です。安藤康夫さん
モロヘイヤの若芽には、指でポキッと折れる位置があります。そこを探して摘み取り収穫をしましょう!
取り扱いには要注意!モロヘイヤの種を採る方法
モロヘイヤの種を採りたい場合は、花が咲くまで株をそのまま育てましょう。秋になると黄色い花が咲き、細長いさやを付けます。モロヘイヤの種、さや、果実には「ストロファンチジン」という猛毒が含まれています。種を採るために、さやや種を素手で触ったり、触った手で物を食べたりは絶対にせず、もし触ってしまったらすぐに手を洗いましょう。また小さい子どもやペットが近づかないように、注意が必要です。
モロヘイヤの種を採る手順
1. モロヘイヤの花が枯れ、さやが付くのを待ちます。2. 10月になり、さやが茶色く枯れ始めたら茎から外し、天日干ししましょう。
3. さやがカラカラに乾燥したら、中の種を取り出し、封筒やビンなどに入れて冷暗所で保管します。
モロヘイヤの栽培が終わったら?プランターの土のリセット
モロヘイヤの栽培が終わったら、土を乾燥させてから、ふるいで細かいゴミや根を取り除きましょう。熱消毒をしてから腐葉土を混ぜて土のう袋に入れておけば、翌春の夏野菜栽培に使えますよ。栽培に使用した土を休ませるときの熱消毒方法
1. ふるいでゴミを取り除いた土を大きめのビニール袋に入れて、なるべく平らにしてから密閉します。2. よく晴れた日にコンクリートの上に置き、半月ほど放置しましょう。熱消毒することで、土の中にいる菌や病害虫が死滅します。
プランターの土を復活させる!再生方法・ふるい・腐葉土の関連記事はこちら
夏バテを吹き飛ばす!プランターで栄養たっぷりのモロヘイヤを育てよう
クセのない風味と豊富な栄養で人気のあるモロヘイヤ。とくに夏バテしやすい時期などはおひたしにしたり、スープに入れたりして料理に取り入れたいですよね。自分で栽培した採れたてのフレッシュなモロヘイヤは、おいしさも格別です!ぜひモロヘイヤのプランター栽培にチャレンジしてみてくださいね。紹介されたアイテム
スリット鉢 10号
花と野菜の有機培養土
超発酵 油かす
モロヘイヤ 種