目次
そもそもプレハブって何?
プレハブとは、英語でprefabrication(あらかじめ製作すること)。部材を規格化して工場で製造し、建築現場では組み立てるだけの建築方法です。プレハブは、住居用のプレハブ住宅、中高層建築物のPC(プレキャストコンクリート)建築、仮設事業用建築物の規格建築に分けられますが、その中の住宅用プレハブ住宅は部材などの種類で4つに分類されます。
参考:プレハブ建築協会「プレハブ住宅の種類」
木質系プレハブ
木材を大小の構成要素に分解し、再構成した材料を「木質」と言います。その木質系の材料で壁、床、天井などを製作し、現場で組み立てる工法です。すべてを面で接合するパネル方式での木質系プレハブは、一体構造のため、軸組方式や軸組パネル方式のものより強度があり、震度1~3程度には耐えられるとされています。工期は20~90日程度。
鉄鋼系プレハブ
鉄骨系プレハブとも呼ばれています。主要部材は鉄骨です。柱が鉄骨の軸組構造、梁や壁がパネルの壁構造が併用されています。現場では、ボルトで固定するだけなので、集合住宅などの大きめの建物でも工期は短めです。狂いが少なくて、火災にも強く、間取りの自由度が高いのも特長です。
工期は40~120日程度。
コンクリート系プレハブ
工場で生産するコンクリートパネル(PC板)が主要部材です。組み立て方は、木質系のパネル方式と同じです。遮音性などの性能に優れていて、ほかのプレハブ工法のものに比べて耐用年数が長いのが特長。ただし、コンクリートの重さに耐えられるように、地盤補強が必要になる場合もあります。工期は90~120日程度。
ユニット系プレハブ
鉄骨や木材をフレームにして、不燃パネル、コンクリート、セラミックなどの板を組み合わせて作った箱型のユニットを使用します。現場では、ユニットを設置するだけになります。箱型ユニットは、電気、配管などの設置まで工場で行うため品質が安定しています。設置後の増築も可能。工期は20~60日程度。
プレハブ小屋、気になる値段は?
プレハブ小屋の値段は、素材や機能などによって異なりますが、鉄骨製のプレハブ小屋で1坪あたり30~50万円程度のようです。10坪以上の大きな小屋の場合は、坪単価が10~20万円台になります。
ただし、工事代や輸送費が別途掛かることもありますので、建築前には業者に確認するようにしましょう。
トイレ付きの値段は?
トイレ付きのプレハブ小屋もありますが、価格はトイレなしのものに比べて高くなります。トイレ付きのプレハブ小屋は、坪数も大きいサイズになるので、価格は100万円以上になります。プレハブ小屋を建てると税金が掛かる?
プレハブ小屋を建てるときに、固定資産税などの税金、建築確認申請などの届けは必要なのでしょうか?これは、広さなどの条件によって要不要があります。固定資産税の対象要件とは
次の要件に該当する家屋は固定資産税の対象となります。プレハブ小屋は1~3の要件を満たすので、対象と考えられます。1. 土地定着性
その建物が永続的に基礎などで土地に定着して使用できる状態のことをいいます。
2. 外気分断性
「屋根および周壁またはこれに類するものを有し独立して風雨をしのぐことができること」で、すなわち屋根があり、三方以上壁や建具などに囲まれているということです。
したがって、カーポートのような壁のないものや、ビニールハウスのように短期間で取り替えなければならないようなものは、課税対象として認定されません。
3. 用途性
居宅・作業所・貯蔵庫など、それぞれの用途として利用できる状態であるということです。
出典:鈴鹿市
建築確認申請は必要?
小屋が10平方メートル以内で、ほかに母屋がある場合は確認申請が不要な場合もありますが、土地が防火地域、準防火地域である場合は広さにかかわらず建築確認申請が必要になる場合もあります。詳しくはお住いの自治体に確認しましょう。
参考:SUUMOジャーナル「知っておきたい小屋の注意点」
プレハブ小屋の暑さ対策や断熱、防音対策
プレハブ小屋は暑い!中の音が外に聞こえてしまう!というイメージがあります。でも、断熱材や吸音材を貼ることでかなり軽減できるんです。暑さ対策・断熱
かつては、プレハブ小屋は夏に暑くて冬に寒いものでしたが、品質は向上してきており、断熱性の高いプレハブ小屋も販売されています。参考:一級プレハブドットコム「超!断熱ハウス」
中古のプレハブ小屋を購入した場合や、気象条件などでさらに断熱効果を高めたい場合は、グラスウールなどの断熱材を施工します。
参考:DIY 日曜大工で家を造る「断熱材の施工」
防音対策
プレハブ小屋を楽器の練習に使うなど、防音対策も考えたいときは、内壁に吸音材を貼ります。隙間なく貼る必要があり、また、換気扇や暖房器具なども防音仕様にする必要があるため、素人が作業するのは難しいかもしれませんね。より高い防音効果を求める時は専門業者に依頼しましょう。参考:ピアリビング「防音対策」
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おすすめのおしゃれなプレハブ小屋
シンプルでスタイリッシュな外壁が印象的な小型ハウス
・サイズ:幅360×奥行180×高さ260cm
・坪数:1.96
・素材:鉄骨製
明るい色調で、どんな母屋にも合わせやすい
・サイズ:幅270×奥行230×高さ260cm
・坪数:1.88
・鉄骨製
自分で組み立てる本格的なログハウス
・総面積:15.80平米(4.77坪)
・素材:パイン材
キューブ型のシンプルな移動式ハウス
・サイズ:幅220×奥行220×高さ236cm
・素材:スチールフレーム
スタンダードな形のプレハブ小屋
・サイズ:幅376.4×奥行400.5×高さ245.2cm
・坪数:3.91
・素材:プレコートカラー鋼板
中古のプレハブ小屋を購入するには?
あっとハウス
事務所、仮設住宅、仮設トイレ、倉庫など幅広い用途に合わせたプレハブ・ユニットハウスを扱うサイト。あっとハウス「中古」
プレハブコンシェルジュ
プレハブ・ユニットハウスの販売、レンタル、買取り、施工などを行うサイト。プレハブコンシェルジュ「中古・ユニットハウス一覧」
U-prefab
中古プレハブ専用の買取り、販売を行うサイト。復興支援物件の取り扱いも。U-Prefab
中古コンテナを使ったコンテナハウスという選択肢も。
プレハブ小屋の撤去方法と撤去費用
プレハブ小屋が不要になったときの解体は、簡単な構造のものなら自分で行うことも可能です。ただし、古いプレハブ小屋にはアスベストが使用されている可能性もあるので、業者に依頼した方が安心です。解体費用は、2畳程度のシンプルなものなら廃棄費用込みで10万円程度から。素材や場所、条件などにより異なるので、詳しくは業者に問い合わせましょう。
プレハブ小屋をDIYすることはできる?
小屋を一からDIYしようと思うと、木材をカットすることから始まり、時間もかかり大変な作業です。一からDIYするのにはハードルが高めと思われる方には、組み立てキットがおすすめです。キットを使用すれば、部材はすべてプレカット済み。屋根材や防水シート、そしてビスや釘まで含まれているものもあり、組み立て方の説明書もついているので、思ったよりラクに小屋をDIYすることが可能ですよ。自作費用は?
小屋をDIYする場合、小屋の大きさによって費用が違いますが、2坪以下ならば、50万円以下ほどで小屋を作ることができます。しかし、大きいサイズの小屋や、電気やガスや水道を引くとなると、費用もよりかかり、ドアや窓の建材によっても費用が変わります。
また、屋根の材質によっても費用が異なります。屋根の下地の防水シートや断熱材も考えると、屋根資材には、費用がかかると思っておきましょう。
カインズなどのホームセンターで自作キットは買える?
北海道から沖縄まで全国各地に展開する、おなじみのホームセンター「カインズ」。カインズには小屋としても利用できる、窓付きの倉庫を買うことができます。サイズもいろいろあり、床は、合板床のものとスチール床のものがあります。価格も1.5坪(約30万円)ぐらいから、2.8坪(約48万円)ものがあります。カインズ公式サイト(倉庫・物置)
おすすめの自作プレハブ組立キット
一からDIYするのはハードル高いと思われる方には、組み立てキットがおすすめ!部材はすべてプレカット済みで、必要な材料がすべてセットになっていますよ。・面積:6.0m²(1.8坪)
・総面積:21.72m²(6.57坪)
DIYにはまっている旦那が一念発起してミニログハウスに挑戦。説明書はあっても、素人にはとてもわかりにくいもので四苦八苦しながら家族総出で取り組みました。壁面を組み上げるとき木材のゆがみもあって壁がかなりわん曲してしまったり、あいているはずの穴が開いてなかったり、わからないときにショップに問い合わせをしながらの取り組みでしたが、ショップの方はとても親切で丁寧にその対応策を教えてくださり、なんとか無事完成。日本語版説明書にもう少しわかりやすいポイントが書かれていれば本当にド素人でも簡単に建てられるのに、と思いました。一番大変だったのは基礎の部分。水平を保つことと、直角をとることはド素人には本当に難しい作業でした。次は高所作業の屋根。特にアスファルトシングルを張るとき。ポロポロ黒いものが剥がれ落ちるし滑りやすそうだったので、アスファルトシングル5枚を同時に転がしながら桟木を打ち付けていくことで滑りそうなアスファルトシングルの上に上らず作業を進めることで、落ちてけがすることなく終えることができました。
今後このミニログハウスが家族、親類、友人たちとの憩いの場の中心になりそうです。デッキ部分にハンモックを置き昼下がりに読書すること(昼寝?)が旦那や子供達の日課になりそうです。苦労もありましたがその苦労の分、幸せを感じています。
出典: 楽天市場
・面積:8.26m²(2.5坪)
プレハブ小屋に住むことはできる?
ひと昔ならば、プレハブ小屋と言うと、夏は暑く、冬は寒いので、なかなか住むには適していませんでした。しかしいまは、様々なプレハブ小屋があり、高い断熱性に優れ、機能性にも優れたプレハブ小屋があります。プレハブ小屋は、いまや第二の住宅としても注目されています。