目次
3〜5月の春に、畑や庭などで栽培できるおすすめ野菜はこちら!
春からのプランター栽培の監修は、安藤康夫さん
プランター野菜栽培家。自宅のベランダと屋上のプランターでさまざまな野菜や果樹を栽培し、50品目達成。栽培の様子や採れたて野菜を使った料理などを、「Hanna-papaの菜園日記」にて発信しています。現在は、プランターの限られた土の量で、どれだけ高品質な野菜が育てられるかを探求中!
関連サイト
Facebook 「Hanna-papaの菜園日記」
2019年5月以前のブログ 「Hanna-papaの菜園日記 2」
著書
『プランターで有機栽培1』(農文協)
『プランターで有機栽培2』(農文協)
春にプランター栽培できる野菜はバリエーション豊か!
春からプランターで育てることができる野菜は、ミズナやレタスなどの葉もの野菜、収穫が夏なので夏野菜ともいわれるミニトマトやナスなどの実もの野菜、長く収穫ができる薬味野菜のシソなど種類が豊富です。春にプランター栽培できる!実を食べる野菜
ズッキーニ、トウガラシ、ミニトマト、キュウリ、ラッカセイ、ピーマン、カボチャ、ゴーヤ、ナス、スイカ、シシトウ、パプリカ、トウモロコシなど春にプランター栽培できる!葉や花を食べる野菜
ミズナ、バジル、クレソン、シソ、ミョウガ、レタスなど春にプランター栽培できる!根や茎を食べる野菜
ニンジン、ジャガイモなど春からのプランター栽培で注意したい5つのポイント
春は、発芽、生育、収穫まで比較的成功しやすい季節ですが、地域によってはまだ寒さが残っているところもあります。野菜の種や苗を選ぶときは、栽培適温などをしっかり確認して適期にスタートしましょう。春の嵐や梅雨など、この季節ならではの対策を知っておくことも大切です。Point1. 遅霜には注意しよう
地域によっては3月になっても気温が低く、遅霜が発生する場合もあります。野菜の発芽を促すためにも、2~3月に種まきする場合は育苗器を使うと安心です。安藤康夫さん
4月に種まきする場合、夜も気温が下がるときがあるので、日中は外にプランターを置き、夜は室内に入れると苗がうまく育ちますよ。
おすすめの育苗器や使い方について、詳しく知りたい人はこちらの記事をチェック
Point2. 害虫や鳥対策はネットで万全に!
暖かくなると虫や鳥の動きも活発になります。特に葉もの野菜は、発芽直後からアブラムシなどの害虫被害に遭いやすいため、種まきと同時に防虫ネットをプランターにかぶせておきましょう。安藤康夫さん
実もの野菜は鳥の被害にも遭いやすいため、防鳥対策としてキラキラしたテープを、プランターの周りに貼ったりつるしたりすると良いですよ。
プランターの野菜を守る!おすすめの防虫・防鳥ネットについてはこちら
Point3. プランターに当たる強い日差しに気を付けよう
直射日光に弱い野菜は遮光する
夏に向かうにつれて日中の日差しも次第に強くなるため、ベランダや庭へ直射日光が当たり過ぎる場合は遮光ネットを使いましょう。安藤康夫さん
ピーマンやシシトウ、トウガラシ、パプリカなどは、強い日差しが当たるとシミができてしまいます。遮光してあげると、きれいで質の良い野菜が収穫できますよ。
地面の暑さを軽減しよう
温暖化の影響もあり、真夏はベランダや屋上の地表の温度が50℃を超えることも。栽培場所の地表の温度が熱くなる場合は、足つきで底のサイドにスリットが入っているプランターを使うといいでしょう。安藤康夫さん
私はプランターの下に、すのこを敷いて高床にしています!
強い日差しからプランターの野菜を守る!おすすめの遮光ネットに関する記事はこちら
Point4. 雨風対策も忘れずに
春は長雨や突風などがあり、スイカなど過湿に弱い野菜は根腐れしたり、幼苗が強風で倒れてしまうことも。種まきや植え付け後すぐに、雨除けや防風対策をしておくと安心です。安藤康夫さん
屋上にプランターを置く場合は、強風で土が飛び散ってしまうこともあります。手すりに防風ネットなどを取り付けるのがおすすめですよ。
強風からプランターの野菜を守る!防風ネットに関する記事はこちら
Point5. トウ立ちする前に収穫しよう!
ホウレンソウやミズナなどの葉もの野菜は、気温が上がるとトウ立ちしやすくなります。トウ立ちすると、栄養が花の方に取られ、葉が硬くなってしまうので、それぞれの野菜の収穫適期を逃さないようにしましょう。春にプランターに直接種まきできる!おすすめの野菜 5選
プランターに直接種まきできる野菜は、育苗のための道具なども必要ないので、手軽に栽培を始められます!春にプランターに種まきできるおすすめ野菜一覧
野菜名 | 種まき | 収穫 |
クレソン | 3~4月 | 5~6月 |
ニンジン | 3月中旬~4月下旬 | 7~8月 |
バジル | 4月 | 5〜11月 |
ミズナ | 4~6月 | 5〜6月 |
トウモロコシ | 4月下旬~5月初旬 | 7〜8月初旬 |
春のニンジン栽培のコツ|ミニサイズならプランターでも育てやすい!
ニンジンは植え替えると根が曲がりうまく育たないので、プランターに直接種をまいて育てるのがベスト!多めに種をまいて、間引き菜をベビーリーフとして食べるのもいいですね。ニンジンのプランター栽培について詳しい記事はこちら
春のバジル栽培のコツ|ほぼ1年中収穫できるハーブ野菜
病気の心配も少なく肥料もほとんどいらないバジルは、家庭菜園初心者でも成功しやすい野菜です。双葉が大きく開くため、種をまき過ぎてプランター内が混みあわないように注意しましょう。バジルはペットボトルや専用のキットなどを使って水耕栽培も可能です。バジルのプランター栽培について詳しい記事はこちら
春のミズナ栽培のコツ|次々に新しい葉が育ち長く栽培を楽しめる♪
ミズナは日差しが強いと葉が焼けてしまうので、半日陰で栽培するのがコツです。種まきの際、丸形プランターの場合はばらまき、長方形プランターの場合はすじまきします。種が小さいのでプランターにまいた後は、土の中から流れ出ないように優しく水やりをしましょう。ミズナのプランター栽培について詳しい記事はこちら
春にプランターに種まきするクレソン、トウモロコシの詳しい栽培方法はこちら
春に苗づくりをしてプランター栽培の成功率アップ!おすすめの野菜 7選
発芽が難しい野菜はビニールポットやセルトレイなどを使って、育苗してからプランターに植え付けることで、成功率が上がります!春に苗づくりするのにおすすめ野菜一覧
野菜名 | 種まき&苗づくり | 植え付け | 収穫 |
レタス | 3月 | 4月 | 5月 |
ミニトマト | 3月下旬〜5月 | 5〜6月 | 6月下旬〜10月上旬 |
ズッキーニ | 3〜4月 | 4〜5月 | 6〜8月 |
キュウリ | 4~5月 | 5~6月 | 6~7月 |
トウガラシ | 4~5月 | 5月中旬~6月上旬 | 7~9月 |
シソ | 4~6月 | 5月中旬~7月 | 6月中旬 |
ラッカセイ | 5~6月上旬 | 5月中旬~6月中旬 | 9月中旬~11月上旬 |
春のレタス栽培のコツ|葉を何度も収穫できる非結球タイプがおすすめ
レタスはセルトレイに1粒ずつ種をまいて、育苗します。セルトレイでの育苗は乾燥しやすいので、毎日こまめに水やりをしましょう。レタスのプランター栽培について詳しい記事はこちら
春のミニトマト栽培のコツ|家庭菜園初心者の入門野菜!
ミニトマトは、直径7.5cm程度の育苗ポットかセルトレイに種をまいて苗を育てます。本葉が出たら直径9cm程度のポットに元気な苗を1本ずつ移し、ゴールデンウィークごろになったら苗をプランターに植え替えましょう。ミニトマトのプランター栽培について詳しい記事はこちら
春のシソ栽培のコツ|プランターでもたくさん収穫できる薬味野菜
生育が旺盛でたっぷり収穫できるシソ。種の大きさが1mm程度と小さいため、プランターに直まきすると間引きが大変です。ビニールポットに種まきして元気な苗を育ててから、プランターに植え替えましょう。シソの種は光に当たらないと発芽しないため、種まき後は土をかぶせなくてもOKです。シソのプランター栽培について詳しい記事はこちら
春に苗をプランターに植え付けるズッキーニ、キュウリ、トウガラシ、ラッカセイの詳しい栽培方法はこちら
春に苗や種イモを購入してプランターに植え付ける!おすすめの野菜 9選
種まきからの育苗に自信がない家庭菜園初心者は、園芸店で苗などを購入してプランターに植え付けると栽培が簡単です。春にプランターへ植え付けするのにおすすめの野菜一覧
野菜名 | 植え付け | 収穫 |
ジャガイモ | 3月 | 6月 |
ミョウガ | 4月 | 6月中旬 |
カボチャ | 4~5月 | 7~8月 |
ゴーヤ | 5月初旬 | 7~9月 |
ピーマン | 5月中旬~6月上旬 | 7月初旬~9月下旬 |
スイカ | 5月中旬 | 8月 |
シシトウ | 5月中旬~6月上旬 | 7月初旬~9月下旬 |
パプリカ | 5月中旬~6月上旬 | 7月初旬~9月下旬 |
ナス | 5~6月 | 7~10月 |
春のカボチャ栽培のコツ|ミニサイズならプランターでもOK
カボチャはミニサイズの品種を選べば、プランターでも栽培可能です。双葉が左右対称に開いた苗を選び、プランターへ植え付けます。土の量が多いと実が付きやすいので、大きめのプランターでゆったり育てましょう。カボチャのプランター栽培について詳しい記事はこちら
春のゴーヤ栽培のコツ|栄養満点の夏野菜をプランター栽培で!
ゴーヤの苗は、株元に双葉が付いてるものを選びます。4月ごろに苗を購入した場合はビニールポットに入れたまま水やりをして、気温が高くなる5月ごろになったらプランターに植え付けましょう。プランター栽培には、実の長さが短めの品種がおすすめです。ゴーヤのプランター栽培について詳しい記事はこちら
春のピーマン栽培のコツ|病害虫に強く初心者でも簡単に育てられる
ピーマンは、日差しの弱い早朝か夕方に苗をプランターに植え付けます。幼苗はアブラムシが付きやすいので、毎日の水やりの際に葉や茎をチェックして、虫を見つけたらすぐに捕殺しましょう。ピーマンのプランター栽培について詳しい記事はこちら
春にプランターに植え付けるジャガイモ、ミョウガ、スイカ、シシトウ、パプリカ、ナスの詳しい栽培方法はこちら
春のプランター栽培で準備するもの|おすすめのプランターや土・防虫ネットなど
プランター栽培を始めるには、育てたい野菜の種や苗とプランター以外に、野菜培養土と鉢底石が必要です。肥料や支柱、防虫ネットなどは栽培する野菜に応じてそろえましょう。大きめサイズの野菜や複数株を育てるのにぴったりなプランター
ズッキーニやカボチャなど大きめの実もの野菜や一つのプランターで複数株の野菜を育てたい場合は、大型のワイドプランターなどがおすすめです。排水性と通気性を良くする鉢底ネット付きやサイドスリットが入っているプランターを使うと、根の生長が促進されて元気な野菜が育ちます。土がたくさん入る!大きめのプランター
ハナール ワイドプランター 75型
大型でも軽くて持ち運びしやすいプランター。底面に敷くネット付きで、通気性・排水性に優れています。
・サイズ:幅75.5×奥行32×高さ24cm
・容量:32L
・サイズ:幅75.5×奥行32×高さ24cm
・容量:32L
NPポット 12号
土がたっぷり入る大容量の丸形ポット。底面に穴が多くあいていて、排水と通気を促します。
・サイズ:直径38×高さ31cm
・容量:25L
・サイズ:直径38×高さ31cm
・容量:25L
ラズベリーを植えるのに使用しました。用土がたっぷり入るので水切れの心配がなく、とても良いと思います。
出典: Amazon
薬味野菜の栽培や省スペースで育てたいときに便利な小型プランター
バジルやシソ、ミョウガなどの薬味野菜を育てたい場合は、小さめサイズや浅めのプランターでも栽培可能です。庭やベランダの栽培スペースが狭い場合でも、家庭菜園ができるのがいいですね!省スペースでの栽培におすすめ!小さめのプランター
緑のやさい プランター 40型
限られたスペースのベランダ菜園などにおすすめ!底面がメッシュタイプのプランターです。
・サイズ:幅40×奥行30×高さ14.5cm
・容量:10L
・サイズ:幅40×奥行30×高さ14.5cm
・容量:10L
ベビーリーフ栽培用に購入。深さがちょうどいいです。
専用の虫除けセットも買ったので、リーフに虫がまったくつかずに美味しくいただけています。
買って大正解でした。
出典: Amazon
リッチェル プランター 長鉢 5号
手軽に栽培を楽しめるコンパクトな丸形プランター。排水と通気を促す底穴付きです。
・サイズ:直径15.2×高さ16.2cm
・容量:1.3L
・サイズ:直径15.2×高さ16.2cm
・容量:1.3L
プランター栽培にぴったりの土
プランターで野菜を育てる場合、元肥入りの野菜用培養土がおすすめ!生長に必要な栄養分があらかじめ含まれているので、育てる野菜によっては追肥せずに済むのがメリットです。鉢底石は根腐れ防止に効果的なので、土を入れる前にプランターの底に敷きましょう。プランターの野菜がグングン育つ!おすすめの培養土
おいしい 野菜を育てる!培養土
野菜が元気に育つための肥料がバランス良く配合された培養土。豊富に含まれた栄養分が、根張りを促進させます。
・容量:25L
・容量:25L
これからの夏野菜の苗づくりに使用しました。良い苗ができることを期待しています。
出典: Amazon
土を入れる前に!プランターの底に鉢底石や赤玉土を敷こう
野菜がスクスク育つ!春のプランター栽培を楽しもう♪
春にプランター栽培できる野菜はたくさんあります。暖かくなって発芽も生育も促される時期なので、毎日の観察も楽しみになりますよ。春になったらぜひ園芸店などに足を運んで、種や苗など気になる野菜を選んで育ててみてくださいね。6〜8月の夏に、畑や庭などで栽培できるおすすめ野菜はこちら!
紹介されたアイテム
ハナール ワイドプランター 75型
NPポット 12号
緑のやさい プランター 40型
リッチェル プランター 長鉢 5号
おいしい 野菜を育てる!培養土