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芝生の除草は、敵(雑草)の名前を知るところから
「芝生の雑草を何とかしたい!」そう思ったら、芝生に生える雑草の種類を確認するところから始めましょう!雑草の種類によって、使うべき除草剤も変わってくるからです。芝生に生えやすい雑草の種類と、除草剤や除草シートなど、効果的な対策方法をご紹介します。芝生に生えやすい雑草って?見分け方や抜き方のポイントは?
タネで増える種類
スズメノカタビラ
イネっぽい見た目の、白い穂をつけるアイツです。背丈が低く、まとまって株をつけます。コニシキソウ
茎から接着剤のような白い液が出る雑草です。葉に紫色がちょっぴり入っており、這うように広がります。セイヨウタンポポ
おなじみタンポポです。手でむしるのはおすすめできません。かなり株元が硬く、引っぱっても根まで抜き取るのは困難です。ホトケノザ
赤紫(ピンク)の花を咲かせるメジャーな雑草です。抜き取ることはできますが、ほかの雑草と一緒に除草剤で一網打尽にするのが楽。オオイヌノフグリ
水色のさわやかな花を咲かせます。こまごまとしているので面倒ではありますが、手で抜き取れます。地下茎で増える種類
シロツメクサ
いわゆるクローバー。白い花を咲かせ、地下茎で広がります。単体で見ればそれなりにかわいいですが、芝生の美しさを損なう存在です。カタバミ
シロツメクサのミニチュア版といった感じのクローバーです。黄色い花を咲かせます。抜いても根が残りやすいので、除草剤が効果的。胞子で増える種類
スギナ
芝生に生える雑草のド定番。細~い葉が直立して生え、根から抜き取ろうとしても途中でちぎれてしまいます。しつこい雑草を撃退!3つの対策方法
手入れしたいスペースの広さ、かけられる時間によって、どんな除草の手段を取るか決めましょう。草むしりで対処
草むしりは、「手入れしたい場所が狭い」「薬剤は使いたくない」「時間がかかってもいいからコストを抑えたい」という場合におすすめの対策方法です。以下のような道具があると便利ですよ。ただし、雑草をむしるのと同時に芝生まで抜けてしまうことが多く、せっかくのグリーンカーペットがまだらになりやすいのが難点。また、屈みっぱなしだと、膝や腰に負担がかかりますし、雑草が一番元気な時期である夏の炎天下に草むしりをするのは、かなりの重労働。無理は禁物です。
人気の道具はこれ
除草剤を使う
「とにかく手間をかけたくない」、「庭が広くて大変!」、「大事な芝生を傷つけたくない」、「草むしりが嫌い」……という場合は、除草剤の使用がおすすめです。ゴルフ場の芝生がとてもキレイなのは、除草剤を使っているからなんですよ。除草剤というと、「芝生まで枯れそう」と思えるかもしれませんが、芝生向きの種類を選べば大丈夫です。除草剤は、「この雑草にはよく効くけど、この雑草にはイマイチ効果が薄い」という特徴がそれぞれあります。1種類で対応しきれないなら、複数の除草剤を併用するのがおすすめです。
また、除草剤には大きく分けて次の2タイプがあります。
「雑草の予防」には発芽抑制剤(土壌処理剤)
なんだか難しい名前ですが、要は「雑草が生えないように、あらかじめまいて対策できる」タイプの除草剤です。これから作物を植える場所や、3月の芝生にまくことで、雑草が生えるのを抑制できます。「もう生えてしまった雑草」には茎葉処理剤
こちらは、すでに生えている雑草を枯らすタイプの除草剤。雑草の地上部にかけて使います。数時間ですぐに効果が出るものもありますが、数週間で効果がゆっくりと現れる商品もあります。芝生用除草剤の種類やタイプについては、こちらの記事で用途別にご紹介しています。
菜園には防草シート
「草むしりは面倒だけど、薬剤は不安……」そんな人には、防草シートがおすすめ!防草シートとは、地面にかぶせておくと、雑草が生えなくなるカバーです。プロの農家さんも使っているんですよ。おすすめの防草シートが知りたい人は、こちらの記事で確認を!
スギナ・チガヤ・ヨシには「いい防草シート」を!
防草シートは、日光を遮断することで植物が育たない環境を作るアイテムです。少ない日光でも育つ植物ほど、防草シートの効果が出にくいということになります。スギナやチガヤは、安価な防草シートだと防ぎきれません。これらの雑草が生える場所には、オオバコやタンポポよりも強力な防草シートが必要です。多少高くても、いい商品を買うように心がけましょう。オオバコ・タンポポ・ナズナは対策しやすい
一般的な防草シートで対応しやすい雑草は、ぺんぺん草で知られるナズナやタンポポです。対策しやすいとはいえ、ある程度の日光があれば育ってしまうので、スキマができないようみっちりと防草シートを敷いてください。芝生をキレイに保つ豆知識
以下のポイントに注意すると、芝生に雑草が割り込むようにして生えるのを、ある程度抑えられます。普段の心がけでできる、ちょっとした方法です。・芝生の刈高を高めにする。
・芝生を密に保つ。
・夏型の芝生と冬型の芝生を両方育てる、オーバーシーディングを行う。