目次
レーキとは?
整地や集草作業に使われる農具のことをいいます。古くは細杷(こまざらい)や手杷(しゅは)などとも呼ばれていました。馬やトラックに付けて、それらの力で畑の土を砕く場合は、馬鍬(まぐわ)などとも呼ばれます。馬鍬の歴史は古く、ヨーロッパの中世や中国では4世紀ごろには似たような道具が使われていたといわれています。現代ではレーキという名前が一般的。語源は英語の「Rake(レーキ)」からきています。「かきはらう、かきならす、掃除する」といった意味です。
レーキの種類
ガーデンレーキ
庭の落ち葉や雑草を集める作業に特化したレーキのことをいいます。細かな草をかき集めるように、爪がたくさん付いています。作業シーンに合わせて伸縮できる物が多く。細かく集草したり、広範囲の落ち葉を集めたりできます。アメリカンレーキ
丈夫な爪部分で土の塊を砕いたり、石を集めたりする作業に適しています。爪と爪の間隔は若干広く、細か過ぎる葉の集草には向きません。丈夫な爪のため、固い土を砕いたり、駐車場の砂利を整地する作業を行うときに使用しましょう。グランドレーキ
広範囲の庭や校庭を整地するのに重宝する道具です。グランドを平らにすることを目的としているため、爪がなく平らな木の表面で土をならすような構造になっています。木製の製品が多く広範囲をならすために大きな形状ですが、重量が軽く作られています。バンカーレーキ
ゴルフコースのバンカーの砂をならすために使用します。砂をならしやすいように爪が付いているのが特徴です。バンカーショットをした後に使うことが一般的で、後続の方のためにならしておくのがマナーとされています。また、コースの向きに沿って、バンカーの横に置いておくのもマナーとされています。レーキと熊手、トンボの違い
草を集めたり、地面をならしたりする道具といえば、熊手やトンボを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?熊手とトンボは、実はどちらもレーキの一種なんです。それぞれ機能に特化した道具で、整地や集草作業に使えます。熊手とは?
レーキの一種で、扇子形をしています。細い爪がいくつも付いていて、見た目が名前の通り熊の手に似ているため、「熊手」といわれます。片手で持てるコンパクトな物から柄が長い物まであり、ホームセンターなどでは現在も伝統的な竹製の熊手を購入することができます。縁起物としてお祭りなどで販売されているのは、幸運やお金をかき集めるという、商売繁盛を願ってのものです。
トンボとは?
トンボは一般的には聞いたことがない方も多いかもしれませんが、野球やサッカーなどをしていた方ならなじみ深い道具です。レーキの一種ですが、幅広い範囲を平らにならすために作られた形状の道具の総称です。そのため、別名「グランドレーキ」「ならしレーキ」などとも呼ばれます。トンボという名前は、見た目の通り昆虫の「とんぼ」のような形からきています。種類別|おすすめのレーキ15選
それでは、「ガーデンレーキ」「アメリカンレーキ」「グランドレーキ」の種類別に、おすすめのレーキをご紹介します。実際にどんな用途で使いたいかイメージしながら、商品をチェックしてみてくださいね。ガーデンレーキ:長さが3段階に調整可能
・全長:約50~105cm
・重量:0.48kg
・材質:アルミ、PP
軽いだけでなく長さが調整できて使える庭用品
出典: Amazon
ガーデンレーキ:手軽に使えるコンパクトサイズ
・全長:約55~73cm
・重量:0.3kg
・材質:スチール、アルミ、ABS、PVC
使いやすく助かっています。コンパクトなので収納が楽です
出典: 楽天市場
ガーデンレーキ:腰に負担をかけずに作業できる
・全長:約145cm
・重量:1.55kg
・材質:パイプ
仕事で使わせていただいてます。落葉がたくさん取れて重宝してます。
出典: Yahoo!ショッピング
ガーデンレーキ:赤と黒でスタイリッシュなデザイン
・全長:80~163cm
・重量:0.8kg
・材質:スチール
ガーデンレーキ:使いやすいクッションハンドル付き
・全長:140cm
・重量:-
・材質:木材
ちょうどいいサイズ感!
正直小さいかと思いましたが、我が家の庭にピッタリ!
刈った芝生や落ち葉を集めるのに使用しています!
出典: Yahoo!ショッピング
アメリカンレーキ:丈夫で曲がりにくいつくり
・全長:154cm
・重量:0.8kg
・材質:S45C、アルミ
雑草なら根っこから掘り返し出来ます
出典: Amazon
アメリカンレーキ:14本の爪でしっかりキャッチ
・全長:143cm
・重量:1kg
・材質:SH450、Q-195鋼管
軽くて使いやすいです。
軽い分耐久性に不安がありますが、
大変使いやすく農業の軽作業では満足してます。
特に側溝の泥あげ作業には最適です。
出典: Amazon
アメリカンレーキ:丈夫で耐久性が抜群!
・全長:約171cm
・重量:1.5kg
・材質:全鋼
アメリカンレーキ:スチール製の丈夫なヘッドが特徴
・全長:156cm
・重量:1.25kg
・材質:スチール、天然木
身長165cmです。やはり長いです。柄を10cm切りました。しっかりしていて丈夫。木製なので重いかもですが、長くは使わないので良いです。並べても木製の味わいがあって好きです。
出典: Amazon
アメリカンレーキ:ステンレス製ヘッドで錆びにくい
・全長:155cm
・重量:約0.975kg
・材質:ステンレス、アルミ
グランドレーキ:硬い地面も簡単にならせる
・全長:150cm
・重量:1.1kg
・材質:アルミ
グランド整備用に購入しました。
軽くて使いやすいです。
出典: Amazon
グランドレーキ:日本製で丈夫な木製のアイテム
・全長:170cm
・重量:約1.3kg
・材質:ひのき無垢材
グランドレーキ:軽くて、使いやすく工夫された仕様
・全長:180cm
・重量:1kg
・材質:アルミ合金
なんといっても軽いので、作業中のストレスがない。そして取り回しも楽だ。
ちょっとした転圧作業もこなしてくれるので、万能なアルミとんぼだと思う。
年配の方や、女性にもオススメなトンボです。
組立もネジを締めるだけの作業なので、難しいことはありません。
整地やガーデニングに一役買ってくれるでしょう!
出典: Amazon
グランドレーキ:組み立て不要で丈夫な3本セット
・全長:150cm
・重量:3kg
・材質:スチール
グランドレーキ:グランド整備で毎日使用したい人に
・全長:156cm
・重量:1.3kg
・材質:スチール、ひのき無垢材
100均にレーキは売ってる?
庭仕事に便利なレーキですが、「まずは安い物で使い勝手を試してみたい!」と思っている方もいるのではないでしょうか?ダイソーやセリアなどの100円均一でレーキが購入できたら、とってもお手頃ですよね。100円均一でのレーキの取り扱いについては、集草作業に使える熊手を取り扱っている店舗はあるようです。素材に竹やプラスチックを使ったアイテムで、手軽に使えるコンパクトな物が多いですよ。庭の面積が小さい場合や、ちょっとしたスペースの草を集めたいときに活躍するでしょう。広い庭や本格的な整地、集草作業を行いたい場合は、ホームセンターやネットで購入できる大型のアイテムを選ぶのがおすすめ。作業効率がよく、使い勝手も抜群です。レーキの使い方を写真で解説!
ここからは、レーキの使い方について写真を使いながら詳しく説明していきます。「土のならし方」と「畝の作り方」をステップごとに解説し、ちょっとしたコツも紹介しているので、参考にしながらレーキを使ってみてくださいね。土をならす
Step1. 土の塊を砕く
畝などの表面に残る細かい土の塊を砕きながら平らにするには、レーキの刃を深く差し込まず細かく左右に動かす動作を繰り返しましょう。大きな塊だけが表面に浮き上がってくるので、最終的につぶしたり、手でほぐしたりして塊を完全になくしていきます。Step2. 土の表面を平らにする
土を平らにする場合は、レーキを大きく左右に動かして広範囲をならします。腰を痛めないように体全体を使って作業するようにしましょう。徐々につぶしきれなかった塊が再度出てきますが、端に寄っていくので足でつぶしましょう。畝を作る
Step1. 畝を作る
畝と畝の間の通路の部分から、畝の中心に向かって土を集めてかまぼこ状にします。畝に雨水がたまらないように高低差を作るようにしましょう。Step2. 畝の表面をならす
苗や種を植える畝の表面に凹凸ができないように、レーキでならしていきます。低くなっているスポットがあると雨水が1カ所に集まり、その部分が固くしまってしまいます。また、種を植えた場所に水が集まると種が腐ってしまうためていねいにならしましょう。レーキでサッチをかき出す
サッチとは庭の落ち葉や刈り草など、地表の表面から浅い部分に堆積した層のことを示す総称。完全に土壌に入ってないため、微生物分解が進まず毎年蓄積していきます。掃除にレーキを使うと、表面の芝生などをカットすることなく、サッチだけを除去することができます。サッチの問題点
サッチは溜まると土壌の通気性や水はけを悪くします。結果、病原菌の発生原因となることもあります。土壌に存在する微生物の働きも弱らせてしまい、さらに分解効率を悪化させたりもします。なるべくサッチが無い土壌を目指しましょう。サッチの除去におすすめのレーキは?
サッチを取り出すときは、アルミ製の熊手やガーデンレーキがおすすめです。表面をなでるように動かして細かいサッチを取り出すため、爪が細くなっているレーキだと簡単に除去作業できます。サッチを捨てるゴミ箱も買おう
伸縮自在の便利ゴミ箱|ジャンピング集草バッグ
庭に大きなゴミ箱を常に置いておくと景観が気になりますよね。折りたためるジャンピング集草バッグは、使わないときはコンパクトに収納できておすすめです。使いやすさ重視|ちりとり集草バッグ
ちりとりのように使える集草バックです。持ち運びやすい持ち手も付いているため、庭を移動しながらサッチを回収する作業に手軽にできます。レーキを自作しよう
整地用のレーキならホームセンターの材料や、自宅の廃材からでも簡単に作れます。わざわざ高い物は必要ないという方には自作がおすすめです。自身の家庭菜園スペースに合わせてレーキ幅も調整できるというDIYならではの魅力も。Step1. 木材を用意する
木材を準備します。・土をならす部分(木材):19×89×900mm
・支え板:ベニヤ板を正三角形にカットしておきます。
・持ち手部分(木材):19×38×1800mm
Step2. 三角形の支え板を取り付ける
土のならし板の中心部分に、画像の矢印部分と同じように三角形のベニヤ板を釘打ちして固定します。この板が支え板となります。強度を高めたい場合は、インパクトドライバーでビス止めしましょう。Step3. 持ち手を付ける
三角形の頂点から垂直に伸びるような形で、柄を取り付けていきます。支え板の中心部分に合わせて、釘打ちしていきましょう。【ワンポイント】
釘打ちする前に木工ボンドを付けると強度が上がります。
レーキは掃除から畝作りまで万能アイテム!
レーキは掃除をする場面に役立つアイテムです。家庭菜園で考えれば、サラサラの土づくりから畝立までできるため一つ持っておいても損はしません。メンテナンスも不要で、一度購入すれば長く使えますよ!【AGRI PICKチャンネル】
AGRI PICKでは、家庭菜園初心者にもわかりやすい!畑でも手軽に視聴できる動画もあります。
野菜を育てるときのお困りごとや、失敗を防ぐワンポイントアドバイス付きの「AGRI PICKチャンネル」も合わせてご覧ください!