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タケノコ掘り初体験!
今回おじゃましたのは、埼玉県滑川町の西澤農場さん。西澤さんが所有する竹林でタケノコ掘りをさせてもらいました。タケノコ掘りに必要な道具と服装
タケノコ掘り専用の鍬(くわ)
使ったのはこんな道具。タケノコ掘り専用に作られた細身の鍬です。意外と重いんですが、この重さが実は大切。つるはしやシャベルを使う人もいるようです。
手袋は必須!タケノコ掘りには適した服装で
竹林に入って作業をするので、長袖・長ズボンが鉄則です。タケノコを探すのには底の薄い地下足袋がいいといわれますが、長靴やスニーカーでも大丈夫。ただし、竹の根っこや笹が出ていますし、ヘビや虫がいるかもしれないので、足首が出るようなスタイルは避けましょう。素手では危ないので、手袋も忘れずに。滑り止めのブツブツが付いた軍手や作業手袋なら、鍬もしっかり握れますよ。
竹林の中は日陰とはいえ、春の日差しは思いのほか強いもの。帽子や日焼け止めもあると安心です。
コツがわかれば簡単?タケノコの掘り方
タケノコ掘りの時期
タケノコの旬は春。関東近辺だと4月からGW明けごろまでがタケノコ掘りに適した時期です。今回は雨が降った2日後に訪れたのですが、雨の翌日からどんどんタケノコが出てきていたそう。「雨後の筍」ということわざは本当なんだなと納得。
雨後(うご)の筍(たけのこ)
《雨が降ったあと、たけのこが次々に出てくるところから》物事が相次いで現れることのたとえ。(出典:goo国語辞書)
タケノコは放っておくとどんどん生長して竹になってしまうので、西澤さん宅では毎日収穫しているそうです。日中もどんどん伸びてえぐみが出てしまうので、タケノコ掘りは朝がおすすめとのこと。
タケノコの掘り方
入り口をくぐると、そこは広い竹林。きれいに手入れされていて木漏れ日が気持ちいい!景色に気を取られる我々をよそに、西澤さん夫妻は次々とタケノコを発見しています。
足の裏でタケノコを探す
こんな目立たないサイズが採り頃なんです。大きくなるとえぐみが強くなってしまうのだそう。「足の裏に固いものを感じるよ」とのことですが、見つかるのは竹の根っこばかり…。まずは見つけてもらったタケノコを、西澤さん夫妻のレクチャーを受けながら掘ってみます。タケノコの周りを掘る
タケノコの周りには細い根っこがたくさん。鍬を使って周りを掘りながら根っこを切っていきます。根元の赤い斑点が見えるまで掘り進めます。
鍬を使って掘り起こす
赤い斑点の下にねらいを定めて鍬を振り下ろします。鍬の歯がぐっとタケノコに入ったら、てこの原理の要領でぐいぐいと鍬を上下させて掘り起こしましょう。このとき、鍬に重さがあった方が、タケノコにかかる力も大きくなります。ただし、しっかり振り上げられないと結局力が入らないので、自身の体力と相談して扱いやすい道具を選ぶこと。タケノコを土から取り出したら、穴をきっちり埋め戻しておきます。そのままにしておくとイノシシを呼び寄せてしまいます。
プロは周りを掘らない!
2本目からはみんなもくもくと掘っています。私も自分でタケノコを見つけることができました。途中、西澤さんにお手本を見せてもらったところ、ほとんど周りを掘っていない!そして一振りにかかっている力がへっぴり腰の我々とは全然違う!
ここは思い切って西澤さんのマネをしてみよう!とやってみたところ、意外とうまくいきました!うれしいー。
掘ったタケノコはビニール袋に入れておいたのですが、ハエがたくさん寄ってきました。おいしいものがわかるんだなあ。
ポイントはタケノコの生える向き
タケノコの先端のとがった部分、実はまっすぐではなく曲がって伸びています。先端が向かっている方向から鍬を入れましょう。周りを掘るときも伸びる側だけでOKです。本日の収穫!
私は全部で5本収穫しました!右から2つ目は見事にねらいを外し、先端だけを切ってしまったもの。この下の部分も食べられたのにと思うと、もったいないですね。一番左のトウモロコシのような形のタケノコは、だいぶ根元に近いところを切ってしまったもの。写真に写っていない1本は、あくぬきせずそのままホイル焼きしてしょうゆでいただきました。正味40分ほどの作業でしたが、竹林を出る頃には軽く汗ばんでいました。特に大きい鍬は重くて振りかざすだけで手が痛くなるレベル。デスクワークでなまった身体を反省しました。
掘りたてのタケノコを味わおう!下処理方法にもポイントが
がんばって掘ったタケノコ。余すところなく使い切りたい!下処理の方法も教えていただきましたよ。皮のむき方
皮をむきやすくするため、包丁で縦に1本ザクっと切れ目を入れます。深く入れ過ぎると食べられるところまで切ってしまうので注意。切れ目から皮をむいていきます。中身はほとんどないのではと思うくらい皮ばかり…。西澤さんは赤い斑点のあるところから切り落としてしまうそうですが、外側をむいて使うこともできます。水煮であくを抜く
掘ったタケノコはできるだけ早くあく抜きするのが、えぐみを減らすポイント。米ぬかを入れた水で吹きこぼしながらゆでるのがいいそうです。西澤さん宅ではこんなレトロかっこいい釜を使っていました。賃貸のキッチンではゆでこぼすと後が大変なので、大きな鍋で下ゆでしました。料理の得意な知人に教えてもらった、皮を付けたままゆでる方法を採用。洗ってから切れ目を入れ、穂先を切り落としたタケノコを、米ぬかと唐辛子を入れた水に入れて沸騰させ、弱火で30分ほど。こうやって見るとちょっと水が少ないですね…。米ぬかが排水口に流れてしまったので、お茶パックに入れるか米のとぎ汁を使うといいかもしれません。
料理に
水煮にしたタケノコはゆで汁ごと保存します。3日以上保存する場合は水を入れ替え、5日をめどに使い切りましょう。水煮にしておけばすぐに料理に使えます。西澤さんのお宅でふるまっていただいたチーズ焼き(おいしすぎて写真を撮るのを忘れました)は簡単なおつまみにも良さそう。私はたけのこご飯、豚肉とわかめで中華風の炒め物、バター醤油炒め、お吸い物にして使い切りました。
たけのこご飯とお吸い物は味付けが面倒そうに思えますが、市販の白だしを使えば簡単!
お吸い物、卵焼き、茶碗蒸しと何にでも便利に使え、もはや手放せません。一人暮らしにもかかわらず1Lを3カ月で使い切る勢いで愛用中。
大好きです
こちらの「しろだし」を使ったら もう他の「しろだし」は使えません特に今の時期は 鍋焼きうどん になくてなならない出汁です
出典: 楽天市場
せっかくなので竹製のお弁当箱で竹尽くしに。
私は雑誌で見てひとめぼれ。普段のお弁当は一段だけ、ホームパーティや差し入れのときは二段にして使っています。
同じものを詰めても、とても美味しそうに見えます。
主人のお弁当用に買いましたが、ちょうど量も良いようです。
蓋は乗せるだけなのと、ゴムバンドの威力が弱いと感じるので、
お弁当用の風呂敷でしっかり包んでいます。
出典: 楽天市場
タケノコ掘り体験に行ってみよう
タケノコ掘りができる農園は各地にあります。ぜひ一度体験してみてください!なお、竹林には必ず持ち主がいますので、無断で立ち入るのは絶対NGです。
毎年やりたいタケノコ掘り!
2本目で何となくコツがつかめ、根元の方までしっかり掘れてどんどん楽しくなりました。午後は近くの森林公園をお散歩し、春の休日を満喫!来年はもっとうまくできるか、はたまたすっかり忘れてまた覚え直しになるのかわかりませんが、ぜひともまた挑戦したいと思います。