DIYにも使える！プラスチックパレットの基本とおすすめの使い方をご紹介

物流や倉庫での保存に使うプラスチックパレット。規定のサイズや重量についてご説明します。また、プラスチックパレットで家庭用のウッドデッキやベッドを作るアイディアもご紹介！業務上必要な方も、DIYが趣味な方もご覧ください。

プラスチックパレットの規定サイズや重量は？

日本では、一貫輸送用平パレットとして「T11型（1100×1100×144mm）」がJISによって企画化されています。このサイズのものは、サイズから俗称で「イチイチ」とも呼ばれています。
ですが、国ごとに規定サイズは異なり、また、業種によってはJIS規格以外のサイズのものを標準サイズとして採用していることも。日本国内で流通しているパレットのサイズはなんと約100種類だといわれています。小さいものは630×630mm、大きいものになると2450×1450mm程度。

流通が多いのは、T11型とT14型（1400×1100mm）ですので、ここでもその2つのサイズのパレットを中心にご紹介します。

パレットの種類｜プラスチックパレットのメリットは？

パレットの素材には、木製、プラスチック、金属製（鉄やアルミニウム）、紙製があります。

木製パレット

木製は古くから使われており、強度や耐荷重量も流通には十分、コストも比較的低いということで現在もよく使われています。ただし、湿気に弱い、虫が付きやすいなどのデメリットも。

プラスチックパレット

プラスチックパレットは、木製より強度や耐荷重量が高く、腐食することもありません。また、とげやささくれが出ないため、荷物を傷める可能性も減ります。
単価を見ると、プラスチック製は木製より高いのですが、耐久性を考えればコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。

金属製パレット

強度や耐荷重量の高さは群を抜いていますが、コストが高く、またパレット自体が重いために一部の業界のみでしか使用されていません。

紙製パレット

段ボールパレットとも呼ばれています。強度があまり高くないため、使い捨てパレットとして使用されています。

プラスチックパレットの主なメーカー・販売会社

多く流通されている、プラスチックパレットのメーカーをご紹介します。

三甲（サンコー）

プラスチック物流機器の専門メーカー。さまざまな形状、サイズのプラスチックパレットを製造しています。1970年にプラスチックインジェクション（射出成形）パレットを開発、発売。

三甲株式会社

岐阜プラスチック

物流産業資材、工業部品、医療関連品、TECCELL（ハニカム構造体）を製造。この会社のパレットは、汎用タイプや軽量、高強度などのタイプがあります。

岐阜プラスチック工業株式会社

日本プラパレット（NPC）

プラスチックパレットの製造、販売を行う専門業者。1971年に、ソリッド一体成形パレットFシリーズの販売を開始しています。

日本プラパレット株式会社

トラスコ中山（TRUSCO）

工具や工事用品、物流用品など、物作りに必要な機材を扱う専門業者。「TRUSCO」というプライベート・ブランド（PB）でプラスチックパレットも取り扱っています。

トラスコ中山株式会社

おすすめの物流用パレット【11型】

上下の面を選ばない両面使用型

軽量で取り扱いも楽な片面使用型

冷凍品の保存、輸送に向いた素材のパレット

用途が広い、物流用パレット【14型】

製缶、化学メーカーや農業におすすめ

保存・物流用パレット

お米の保存、輸送に向く耐荷重の高いパレット

低価格なのでワンウェイの輸送に！肥料や飼料に

DIYでウッドデッキやベッドを！家庭用プラスチックパレット

プラスチックパレットには、物流、保管に使う商業用のほかに、家庭用のパレット（プラスチックすのこ）も販売されています。こちらはサイズも用途もさまざま。木のすのこのようにかびることもなく、軽量で扱いやすく、おすすめです！

使い方はアイディア次第！ジョイントパレット

折り畳みが可能なすのこベッド

家庭での使い勝手よし！小さめサイズのパレット

中古なら激安品が見つかる？

とにかく安くでプラスチックパレットを手に入れたい！というときは、中古品ショップやヤフオク！などネットショップをのぞいてみると、安いパレットが手に入る可能性が。
言うまでもなく、中古品は耐久性に問題があったり、欠けや割れがある場合も。使う期間が長いなら新品を買ったほうが結果的に安く済むこともありますので、用途に応じてご判断を。
ヤフオク！『プラスチックパレット』

用途に合ったプラスチックパレットを！

市販されているプラスチックパレットは、サイズだけでも約100種。片面、両面の違いをはじめ、豊富な種類が用意されているので、用途に合ったものを見つけてください。
業務以外では、段差のある駐輪場に、自転車やバイクを入れるのに使用している人も多いよう。工夫次第で、使用方法はいくらでも広がりそう。