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農作業での身体の負担を軽減!腰アシストスーツ Way-sistの効果は?


肩や首、腕や脚、腰の痛みは、農業に携わる多くの人が抱えている悩みではないでしょうか。農作業の負担を減らすものとして、アシストスーツが注目されています。その効果はどれくらいのものなのでしょうか。日々身体の痛みに悩まされていたぶどう農家さんにインタビューしました。
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アシストスーツ「Way-sist」の使用感をインタビュー

アシストスーツをつけて作業
撮影:藤原 恵里
アシストスーツは腰や腕、脚などをサポートして、作業中に生じる痛みやつらさを軽減してくれる器具。無理な体勢での作業負荷を軽減したり、重い荷物の持ち運びを楽にしてくれたりといった働きをします。
各業界での労働者の高齢化を受け、アシストスーツに参入する企業も増え、各社特徴のあるアシストスーツを開発・販売するようになりました。

そのうちの一つがトヨフレックス株式会社の腰アシストスーツ 「Way-sist」。作業支援を目的として制作された、無電力のアシストスーツです。これを着けると作業時の身体への負担はどれくらい減るのでしょうか。実際に装着して作業してみた、カネツ観光農園の若林毅紀(わかばやしたかのり)さんにお話を伺いました。

肩・首がつらい……カネツ観光農園さんの抱える農作業の課題

摘粒作業
撮影:藤原 恵里
長野県でぶどう農家を営むカネツ観光農園の若林さん。肩や首の痛みに悩まされているというのですが、どういう作業時にどれくらいの負担があるのかをお聞きしました。

現在の農作業の特徴

カネツ観光農園は長野県東御市にあるぶどう農家。観光農園とともにお客様への発送での販売を行っています。栽培品種は巨峰とシャインマスカットを中心に20~30種。約1haのぶどう畑を若林さんとご両親とで経営し、繁忙期にはパート1~2名を雇用しています。

ぶどう棚の高さは160~170cmほど。摘粒、房切りや袋掛けの時、身長178cmの若林さんは常時かがんだ体勢で上を見ながら作業することになります。でも、作業者には女性が多いこともあり、ぶどう棚を高くすると踏み台を使用しないと届かない人が出てきてしまいます。「僕に合わせちゃうと効率が悪いので、お手伝いしてくれるパートさんたちに合わせているんです」と若林さん。

作業をする中での身体の痛みが深刻な問題

かがんで作業
撮影:藤原 恵里
摘粒、房切り作業は2週間の期間で8,000~10,000房を6人で行う重労働。若林さんはこの作業中、身体を深く「くの字」状態に曲げている状態になってしまいます。
それが原因で、肩や首の痛みには長年悩まされてきました。作業中に痛むばかりでなく、日常生活にも支障が出ていて、「何をしていても痛い」と言います。整体に通ってなんとか痛みを抑えてきていましたが、首の対処が上手だった整体師が辞めてしまったことで、痛みに対する悩みはますます深刻になっていました。

作業中に痛みが気になると集中力が落ち、作業スピードにも影響が出ます。また、首の痛みをカバーする姿勢をとろうとしてギックリ腰を起こすこともありました。

そこで、痛み対策になるものはないだろうかとずっと探してきたのです。まずは姿勢矯正ベルトや腰痛サポーターのようなもの。多少の痛みは和らぎましたが、根本的な解決になるものはなかなか見つけられないでいました。

アシストスーツのテスト導入を開始

荷物の持ち上げ
撮影:藤原 恵里
身体に不調を感じているのは若林さんだけでなく、農業に携わる仲間たちも同様でした。「高齢者よりも、比較的若い人のほうが身体を痛めています」と若林さん。その理由ははっきりとはわからないものの、恐らく身長が高いことも関連がありそうです。カネツ観光農園のように、背の低い人に合わせた作業場で無理な体勢をとったり、かがむ作業をしたりするとどうしても負荷がかかります。さらに、20代のころは負担なくこなせていた作業も、年齢を重ねるとともに負担を感じるようになります。
こういった身体の負担軽減のために、若林さんは仲間と良いものがないかと情報交換をしたり、農機具の展示会などで色々なアシストスーツを試してみたりしました。けれども、なかなか購入の決め手になる物は見つけられませんでした。農業用のアシストスーツは高齢者向けに作られているものが多く、比較的若い作業者の身体に合いにくいからのようです。

ぶどうの摘粒作業で効果を実感!

ぶどう
撮影:藤原 恵里
今回、若林さんはトヨフレックス腰アシストスーツ 「Way-sist」を着けて普段通りに作業をしてみました。肩や首の痛みを特に感じていた摘粒作業や房切り、ずっとかがんで行う草刈り作業など。その結果、上を向いた体勢で作業する摘粒作業では驚くほどの効果を感じたのです。若林さんが言うには「効果を数字で表すなら、作業効率が8割上がったという感覚です」。普段なら、3房分作業した時点で痛み始めるそうですが、痛みを感じることなく続けて作業できたと言います。「正直なところ侮っていました。コルセットや姿勢矯正ベルトの高級版みたいなものだろうと思っていたら全然違いました」。
逆に、効果をあまり感じなかったのは草刈り。これはカネツ観光農園では草刈りをするスペースが狭くてかがんでいる時間も短いからです。もっと広い範囲の草刈りが必要な圃場や、かがんだまま長い時間の作業をする場合は違う結果になるだろうと若林さんも言います。
Way-sistを着けたときの重さについて聞いてみたところ「少し重みは感じましたが、負担になるほどじゃありませんでした。母もWay-sistを着けてみたところ、スーツの重さで動きが妨げられるようなことはありませんでした」。いつもより重い荷物を軽く持ち上げていたとも教えてくれました。

価格だけで見ると高価に感じるアシストスーツ。費用対効果はありそう??

費用対効果
出典:写真AC
アシストスーツはどれも価格が張るため購入をためらう人も多いようです。若林さんも使ってみる前は「5~6万円なら買ってもいいけれど、iPad並だと考えると高い」と考えていたそうです。農業は繁忙期が限られているため、その季節のためだけに10万円以上かかるアシストスーツを買う意味があるんだろうか?そう考えるのは普通のことかもしれません。
でも、実際に使ってみたあと若林さんの印象は全く変わりました。「これだけ痛みがなくなるなら25万円くらいまでなら出しても惜しくない」と考えています。

期間限定!お得なキャンペーン価格でご案内中!
価格:98,000円/台、5台以上の場合は85,000円/台
(いずれも税抜き価格、送料無料)
お電話でのお問い合わせ:03-5909-4803 (担当:営業グループ 堀田)
期間限定:2021年12月末までのご成約


無電気で使いたい時に簡単に着用!腰アシストスーツ 「Way-sist」とは

提供:トヨフレックス株式会社
トヨフレックスはミニロープ(ワイヤーロープ)を核とした製品を製造・販売している会社。腰アシストスーツ 「Way-sist」はそのワイヤーロープの技術を用いて作られた非電動式のアシストスーツです。座った状態から立ち上がるときにサポートするほか、重い荷物の上げ下ろし、中腰や前傾姿勢での作業の負担を軽減します。
電動式のアシストスーツのように使用前の充電等の準備が不要でいつでも使いたいときに使えます。脱着後のメンテナンスなどの手間もかかりません。
提供:トヨフレックス株式会社

・価格帯:オープン価格、実勢20万円前後
・重量:3.8kg
・補助力:8.76kgf
トヨフレックスHP:http://www.toyoflex.com/products/newprod.html

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「Way-sist」を使用した農家さんの声

カネツ観光農園さん以外の農園でもWay-sistを試してみました。そのときの声もお届けします。

西村果樹園(株式会社味咲グループ)

西村農園
提供:トヨフレックス
味咲グループは、熊本県で規模拡大しているみかん生産組合。計40戸の農業者の一つ西村果樹園さんは、除草剤撒き作業とマルチシート張り作業でWay-sistを着けてみました。
除草剤撒き作業では、かがんだ体勢で行うため腰の負担が少ないことを実感できました。また、マルチシート張り作業でも前屈みでの作業になるため腰がしっかりホールドされて疲労感が抑えられました。

株式会社J’Pumpkin

株式会社J’Pumpkin
提供:トヨフレックス
国内最大級100haのかぼちゃ産地形成を進める農業法人、株式会社J’Pumpkin。重量のあるかぼちゃの収穫作業は腰に負担がかかります。今回選果作業、運搬作業でWay-sistを試してみて、腰を曲げたあと、起き上がるのが楽だと感じました。デメリットとして、繁忙期は選果場が混み合いすれ違うのもやっとになるため、Way-sistを着けたままだと歩きにくいと感じたことでした。

今後さまざまな品目での活躍を期待!

ぶどう畑
撮影:藤原 恵里
首を痛めてかばおうとしてぎっくり腰を起こした、腰を痛めて肩や脚にもしびれが出た……そんな経験はないでしょうか。一般的に、アシストスーツは重い荷物を持ち上げるものだと認識されていますが、無理な体勢をとっての作業のサポートにも役に立つことがわかりました。若林さんのように腰を曲げた体勢や上を向いての作業や、かがんだ姿勢での作業、腕をずっと上に上げた状態での作業など、疲れが生じやすい体勢での作業が多いならぜひ、アシストスーツの導入も視野に入れてみてください。身体の負担軽減が期待できますよ。

Way-sist購入や問い合わせについて

Webからのお問い合わせ:https://www.toyoflex.com/contact/index.php
お電話でのお問い合わせ:03-5909-4803
担当:営業グループ 堀田
チラシの閲覧・ダウンロードはこちら

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取材協力

若林さん
撮影:藤原 恵里

カネツ観光農園

巨峰とシャインマスカットを中心に約60種類のぶどうを栽培、販売しています。
カネツ観光農園HP:http://www.dia.janis.or.jp/~summer-sun.shine/

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この記事の筆者:
小林 由弥

フリーの編集・ライター。 カントリースタイルの暮らしを楽しむ、という主旨のムックで主にガーデニングやDIYの記事を担当していました。 現在は集合住宅住まいで土のない生活を送っているため、花や紅葉を追っての小旅行が楽しみです。

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